cherish【チェリッシュ〜恋のライバルは男!?〜】

「心もだけど…好夫と明日香も珍しいわね。
仲直りしたの?」


だから、さっき揉めたばっかりだってば!


ミサキちゃんの呑気な問いに、ツネさんはクールな表情。


いつもニコニコしてるから、ちょっとドキドキ。


「別に。
…俺、帰るわ」


スッと席を立つと、ツネさんは振り返りもしないで店を出て行った。


「ミサキちゃん…」


「あらら、ご機嫌斜めね。」


「いいんですよ、あんなやつ。」


明日香が呆れたように、首を横に振る。


「明日香…」


「…私たちも帰ります」


私たち…って…

「行くわよ!」


「え、」


グイと腕を引っ張り、私を立ち上がらせる。


「ちょっと?!」


「心ちゃん!」


ミサキちゃんと杏奈さんがびっくりして声を上げるが、抵抗もむなしく、


グイグイと腕を引っ張られて店の外へと連れ去られていく。


もう、何なのよー!







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