cherish【チェリッシュ〜恋のライバルは男!?〜】
その時、後ろの方で誰かが嬉しそうな声が聞こえた。


「「ミニー!」」


え?


振り向くと、

ミニーちゃんがたくさんの人を引き付けながら歩いていた。


ミニーちゃんだぁ…!!


何メートルか先にチラチラと見える愛らしい姿に、私は釘付けだった。


もっと近くで見たい気持ちとは反対に、ミニーちゃんはどんどん遠ざかって行く。


すると

ミニーちゃんの取りまきのようにゾロゾロと歩く人達の、一番後ろ。


そこに、

私のよく知っている2人の後ろ姿が見えた。



何で?

何でここにいるの?

やだやだ!


‐‐‐行かないで!!




そう頭の中で叫ぶと、夢中で走り出した。







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