cherish【チェリッシュ〜恋のライバルは男!?〜】
私とお兄ちゃんがこの町にやって来たのは、私が小学4年生の時。
お父さんとお母さんが死んでしまって、身寄りの無かった私たちを
お父さんの古い友人である櫻井のおじさんが引き取ってくれたのだ。
「今日からここが君たちの家だよ。これからは遠慮せず何でも言ってくれ」
そう優しく微笑むおじさんに、私は素直に向き合えなかった。
「私のお家はここじゃない。お父さんとお母さんに会いたい!」
そう部屋に閉じこもって、おじさんを困らせた私。
本当はちゃんとわかってた。
お父さんもお母さんも、もう死んでしまった事。
私達が住んでいた前の家にはもう住めない事。
おじさんが優しい人だって事。
全部、全部わかってた。
それでも、
それらをどう受け入れていいか、わからなかったんだ。
「こころ…ちゃん?」
細く開いた扉から入ってくる光に反応して起き上がると同時に、
恐る恐る、だけどハッキリとした声が聞こえた。
お父さんとお母さんが死んでしまって、身寄りの無かった私たちを
お父さんの古い友人である櫻井のおじさんが引き取ってくれたのだ。
「今日からここが君たちの家だよ。これからは遠慮せず何でも言ってくれ」
そう優しく微笑むおじさんに、私は素直に向き合えなかった。
「私のお家はここじゃない。お父さんとお母さんに会いたい!」
そう部屋に閉じこもって、おじさんを困らせた私。
本当はちゃんとわかってた。
お父さんもお母さんも、もう死んでしまった事。
私達が住んでいた前の家にはもう住めない事。
おじさんが優しい人だって事。
全部、全部わかってた。
それでも、
それらをどう受け入れていいか、わからなかったんだ。
「こころ…ちゃん?」
細く開いた扉から入ってくる光に反応して起き上がると同時に、
恐る恐る、だけどハッキリとした声が聞こえた。