cherish【チェリッシュ〜恋のライバルは男!?〜】
私がまだ中3の時、初めての彼氏が出来た。
同じ塾のクラスメイトで、かっこ良くて優しくてみんなの人気者の高橋君。
そんな彼に私は秘かに憧れていたから、告白された時は本当に嬉しかった。
受験生だし違う中学校だったから、会えるのは塾でだけ。
付き合ってからも塾から一緒に帰ったり、メールでやり取りするくらいだった。
それでも私は十分幸せだった。
「心、好きだよ」
「一緒の高校行こうな」
彼のおかげで辛かった受験も乗り越えられた。
後は春からのラブラブ高校生ライフを迎えるだけ…
そう浮かれていた3月のある日
「…別れよう」
突然切り出された別れに、頭がついていけなかった。
「え?何…で」
「他に…好きな人出来た」
「そっ…か」
泣きたくなんかないのに、心臓がつぶれそうで苦しくて、涙が溢れてくる。
「…好きな人って、誰?」
自分が惨めになるだけってわかってるけど、どうしても気になって聞いてしまった。
「………。」
「私の知ってる人?」
「…うん。」
やっぱり。
何となく、そんな気がしてたんだ。
「ほんと、心には悪いと思ってる…けど好きになってしまったんだ、岬さんの事!」
…は?
何ですと?
同じ塾のクラスメイトで、かっこ良くて優しくてみんなの人気者の高橋君。
そんな彼に私は秘かに憧れていたから、告白された時は本当に嬉しかった。
受験生だし違う中学校だったから、会えるのは塾でだけ。
付き合ってからも塾から一緒に帰ったり、メールでやり取りするくらいだった。
それでも私は十分幸せだった。
「心、好きだよ」
「一緒の高校行こうな」
彼のおかげで辛かった受験も乗り越えられた。
後は春からのラブラブ高校生ライフを迎えるだけ…
そう浮かれていた3月のある日
「…別れよう」
突然切り出された別れに、頭がついていけなかった。
「え?何…で」
「他に…好きな人出来た」
「そっ…か」
泣きたくなんかないのに、心臓がつぶれそうで苦しくて、涙が溢れてくる。
「…好きな人って、誰?」
自分が惨めになるだけってわかってるけど、どうしても気になって聞いてしまった。
「………。」
「私の知ってる人?」
「…うん。」
やっぱり。
何となく、そんな気がしてたんだ。
「ほんと、心には悪いと思ってる…けど好きになってしまったんだ、岬さんの事!」
…は?
何ですと?