◆Woman blues◆
「鼻血出した甲斐がありましたね」
「あのね怜奈ちゃん、自由自在に鼻血出せないからね、私」
「いやー、でもお似合いですよ。
だから駄々っ子みたいに拗ねてないで、鮎川さんに謝ったらどうですか」
私は即座に眉を寄せて怜奈ちゃんを見据えた。
「怜奈ちゃん、頭大丈夫?!さっきの話、ちゃんと聞いてた?!」
怜奈ちゃんは私を眼の端で捉えてから、何故かハアと溜め息をついた。
「あのね、夢輝さん。
鮎川さんは多分、本当に心から夢輝さんを好きなんだと思いますよ?じゃないとアラフォーなんて相手にしないでしょ、面倒くさい!」
喧嘩売ってんのか、この小娘。
内心イラッとした私の心を知る由もなく、怜奈ちゃんは続けた。
「話聞いてると、ノロケにしか聞こえませんよ?」
「はあ?!どこが?!私に内緒で SLCFの社長令嬢とパーティ的なものに参加しようとしてたんだよ?!」
わたしが声のトーンを上げて否定しているのにも関わらず、彼女はまるで私立探偵のように顎に手をやり考え深げに眉間にシワを寄せた。
「それを聞いて、ピンときたんですよね、私」
ドキッと鼓動が跳ねる。
「どういう意味?」
「その日って、先週の土曜日じゃないですか?」
……そうだけど。
「あのね怜奈ちゃん、自由自在に鼻血出せないからね、私」
「いやー、でもお似合いですよ。
だから駄々っ子みたいに拗ねてないで、鮎川さんに謝ったらどうですか」
私は即座に眉を寄せて怜奈ちゃんを見据えた。
「怜奈ちゃん、頭大丈夫?!さっきの話、ちゃんと聞いてた?!」
怜奈ちゃんは私を眼の端で捉えてから、何故かハアと溜め息をついた。
「あのね、夢輝さん。
鮎川さんは多分、本当に心から夢輝さんを好きなんだと思いますよ?じゃないとアラフォーなんて相手にしないでしょ、面倒くさい!」
喧嘩売ってんのか、この小娘。
内心イラッとした私の心を知る由もなく、怜奈ちゃんは続けた。
「話聞いてると、ノロケにしか聞こえませんよ?」
「はあ?!どこが?!私に内緒で SLCFの社長令嬢とパーティ的なものに参加しようとしてたんだよ?!」
わたしが声のトーンを上げて否定しているのにも関わらず、彼女はまるで私立探偵のように顎に手をやり考え深げに眉間にシワを寄せた。
「それを聞いて、ピンときたんですよね、私」
ドキッと鼓動が跳ねる。
「どういう意味?」
「その日って、先週の土曜日じゃないですか?」
……そうだけど。