◆Woman blues◆
無邪気でユーモアに溢れ、何歳になってもとても可愛らしい女性だ。
「凄く美人よ」
……女性なのか。
「へえ」
叔母は、空になったワイングラスを俺に差し出しながら続けた。
「太一は取り敢えず、デザイン一課に入りなさい。彼女の仕事ぶりや、デザインのやり方をよく見ておいて」
「わかりました。それで彼女の名前は?」
叔母は俺の注いだワインを一口飲んだ後、更に微笑んだ。
「いい名前なのよ彼女。夢が輝くと書いて夢輝。柴崎夢輝」
柴崎夢輝……。
仕事の出来る女性は嫌いじゃない。
寧ろ、好きなタイプだ。
俺はまだ見ぬデザイン一課の星、株式会社A&Eの社長が認める才能の持ち主、柴崎夢輝に思いを馳せた。
「ねえ、聞いてるの、太一っ」
リアナがスマホを俺に向けたままプウッとふくれた。
「なんだよ」
「見て!今、私が狙ってるオトコ」
俺は呆れてリアナをシゲシゲと見つめた。
ラテンの血を引く彼女は、何かにつけて大らかで明るい。
恋愛に関しても消して物怖じせず、その美貌も手伝って自由奔放で恋多き女性だ。
「お前なあ……」
「凄く美人よ」
……女性なのか。
「へえ」
叔母は、空になったワイングラスを俺に差し出しながら続けた。
「太一は取り敢えず、デザイン一課に入りなさい。彼女の仕事ぶりや、デザインのやり方をよく見ておいて」
「わかりました。それで彼女の名前は?」
叔母は俺の注いだワインを一口飲んだ後、更に微笑んだ。
「いい名前なのよ彼女。夢が輝くと書いて夢輝。柴崎夢輝」
柴崎夢輝……。
仕事の出来る女性は嫌いじゃない。
寧ろ、好きなタイプだ。
俺はまだ見ぬデザイン一課の星、株式会社A&Eの社長が認める才能の持ち主、柴崎夢輝に思いを馳せた。
「ねえ、聞いてるの、太一っ」
リアナがスマホを俺に向けたままプウッとふくれた。
「なんだよ」
「見て!今、私が狙ってるオトコ」
俺は呆れてリアナをシゲシゲと見つめた。
ラテンの血を引く彼女は、何かにつけて大らかで明るい。
恋愛に関しても消して物怖じせず、その美貌も手伝って自由奔放で恋多き女性だ。
「お前なあ……」