◆Woman blues◆

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……うん、この辺までイメージ出来ると今日は上出来だ。

私はウーンと両肩を肩甲骨へ引き付けるように伸ばすと大きく深呼吸をした。

ふと隣を見ると、いつの間にか太一はいなくなっていた。

腕時計を確認し、思わず青ざめる。

もう二時間が過ぎていた。

慌ててスマホを取りだし、この度の幹事である宮川怜奈ちゃんに電話をする。

『はいはーい、夢ちゃーん!』

……かなり酔ってる。
   
私は冷や汗の出る思いで怜奈ちゃんに謝った。

「ごめん、怜奈ちゃん!指輪のデザインしてたらいつの間にか時間が」

怜奈ちゃんの盛大な溜め息が響く。

『そんな事だろうと思ってましたよーだ。もう今、カラオケに移動中です。一緒にどうです?いつものとこです』

「ごめん!もう九時だし帰って寝るよ。ほんとごめんね!」

『了解!あ、鮎川さん知りませんか?』

私は眉をあげた。

「鮎川君なら、定時後少し話したよ。てっきり先に行ったと思ったけど」

……どこ行ったんだろ。

私はスマホを鞄に入れて帰り支度を終えるとオフィスを出ようと席を立った。

その時、
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