◆Woman blues◆
オフィスで隆太と二人きりになるなんて、まずないし。
「なあ」
「なに」
ぎこちない態度を察知したのか、隆太は私の首に腕を回して引き寄せた。
「なあ、夢」
頬と頬が触れそうな距離で隆太は私を呼んだ。
その顔に不愉快さはもうない。
「ち、近いんだけどっ!」
「ドキドキする?」
背も高く、身体も鍛えていてガッシリしている隆太はワイルド系のイケメンだ。
距離を取ろうと慌てて隆太の身体に手を突っ張ると、固い腹筋の感覚にドキッと鼓動が鳴ってしまった。
途端にあの日、隆太に抱かれた記憶が蘇る。
「思い出した?」
隆太がフウッと笑って至近距離から私の瞳を覗き込んだ。
死にそうになる。
隆太の艶っぽい声と熱っぽい眼差しに。
「顔がエロいしっ!隆太のバカッ!」
参ってしまい、子供のように途方にくれた私を見て、太一は吹き出した。
「可愛すぎて我慢できねーわ。取り敢えず行くぞ」
隆太の眼差しに堪えきれず、私は俯いて頷いた。
「なあ」
「なに」
ぎこちない態度を察知したのか、隆太は私の首に腕を回して引き寄せた。
「なあ、夢」
頬と頬が触れそうな距離で隆太は私を呼んだ。
その顔に不愉快さはもうない。
「ち、近いんだけどっ!」
「ドキドキする?」
背も高く、身体も鍛えていてガッシリしている隆太はワイルド系のイケメンだ。
距離を取ろうと慌てて隆太の身体に手を突っ張ると、固い腹筋の感覚にドキッと鼓動が鳴ってしまった。
途端にあの日、隆太に抱かれた記憶が蘇る。
「思い出した?」
隆太がフウッと笑って至近距離から私の瞳を覗き込んだ。
死にそうになる。
隆太の艶っぽい声と熱っぽい眼差しに。
「顔がエロいしっ!隆太のバカッ!」
参ってしまい、子供のように途方にくれた私を見て、太一は吹き出した。
「可愛すぎて我慢できねーわ。取り敢えず行くぞ」
隆太の眼差しに堪えきれず、私は俯いて頷いた。