◆Woman blues◆
私はグッと言葉に詰まった。
……実は秋人の件で太一の家に泊まらせてもらうことになった夜、イイ雰囲気になったのは事実だった。
太一のベッドで二人で横になり、キスをした。
それから暫く抱き合っていると凄く気持ちよくて、私は不覚にも眠ってしまったのだ。
あのベッドは絶対に高級品だ。
「あんたは子供かっ!」
麻美が呆れた顔で私を見たから、私は焦って言い訳をした。
「だってね、二人で飲みに行った後だったんだよ?それから秋人とあんな事になって、その後、ショック過ぎて動揺してたものだからワインを一杯飲んで、暫くしてシャワー浴びてベッドに転がってたら」
「もういいわ!」
途中で聞く気がなくなった麻美は、運ばれてきたビールをカチンと私のジョッキに軽くぶつけ、グイッとあおった。
「彼もビックリだっただろーね。想いが通じあってベッドに一緒に入ったのに、相手がまさかの寝落ちで」
「…………」
確かに朝起きた時、開口一番の太一の台詞が、
「おはよう、夢輝さん。あんなにすぐ寝るなんて余程疲れていたんですね」
っていう、素なのか若干の皮肉がこもってるのか判断しにくい発言ではあった。
その時、
「すみません、遅れてしまって」
走ってきたのか少し息をきらし、太一は私と麻美を見た。
「鮎川太一と申します」
……実は秋人の件で太一の家に泊まらせてもらうことになった夜、イイ雰囲気になったのは事実だった。
太一のベッドで二人で横になり、キスをした。
それから暫く抱き合っていると凄く気持ちよくて、私は不覚にも眠ってしまったのだ。
あのベッドは絶対に高級品だ。
「あんたは子供かっ!」
麻美が呆れた顔で私を見たから、私は焦って言い訳をした。
「だってね、二人で飲みに行った後だったんだよ?それから秋人とあんな事になって、その後、ショック過ぎて動揺してたものだからワインを一杯飲んで、暫くしてシャワー浴びてベッドに転がってたら」
「もういいわ!」
途中で聞く気がなくなった麻美は、運ばれてきたビールをカチンと私のジョッキに軽くぶつけ、グイッとあおった。
「彼もビックリだっただろーね。想いが通じあってベッドに一緒に入ったのに、相手がまさかの寝落ちで」
「…………」
確かに朝起きた時、開口一番の太一の台詞が、
「おはよう、夢輝さん。あんなにすぐ寝るなんて余程疲れていたんですね」
っていう、素なのか若干の皮肉がこもってるのか判断しにくい発言ではあった。
その時、
「すみません、遅れてしまって」
走ってきたのか少し息をきらし、太一は私と麻美を見た。
「鮎川太一と申します」