ただただ君が好きでした

殴ったのは事実。

俺のこと、そのうち忘れるよ。

オハナ、もう大丈夫。


迫田も、これ以上しつこく嫌がらせをしないと思う。

もししたら、俺が退学覚悟で真実を話すから。



青かった空がいつの間にか夕焼け色に染まっていた。

そして、あと数分で青紫になり、群青色になり、夜になる。

こうしてここで空を見ていると、地球ってすげーなとかそんなことを考える。


ちっぽけだな、俺。

ちっぽけだけど、精一杯生きてる。

もがいてる。


自由になりたくて、早く飛び立ちたくてウズウズしてる。



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