ただただ君が好きでした
「んじゃ~、そろそろ先行くわ。朝、寝坊するかもしれねぇし、いついけるかわかんないから連絡するわ」
ん?
連絡?
頭の中に?マークが浮かんでいる私の顔を見て、マナ先輩はとてもかわいい顔で笑った。
「あっれ~?俺達、連絡先って知らねーな!!ははは」
「そうですよぉ~!」
もしかしてこの流れで連絡先を交換できちゃったりするのかな。
ドキドキしながら、鞄からスマホを取り出した。
「バカ!こんな所で誤解されたらどーすんだ。部活の前に、体育館の裏、来い。電話番号紙に書いとくから」
「はい!!わかりました」
周りの目も気にせずに、笑顔で手を振ってしまった。
でも、周りには男子ばかりで誰にも見られていなかった。