ただただ君が好きでした
秘密の交換
ー秘密の交換ー
6限目が終わり、私はあの場所へと向かう。
「オ~ハナ!」
ジャージ姿のマナ先輩が、体育座りをしている私の頭に手を乗せた。
「ジャージ珍しいですね」
「あ、このあとバスケ部と試合するんだよ。3年バカチームと」
照れ臭そうにそう言ったマナ先輩を見て、先輩の心の中を思い出す。
みんなより年上だってこと。
気を使ってしまうんだってこと。
「頑張ってくださいね!」
「おう、体なまってるからな。たまには動かさないと」
マナ先輩はポケットから紙切れを出した。
定規で切ったようなノートの切れ端。
「ケータイ番号。めんどくさいから、電話でいい?」
「え、はい!電話の方が嬉しい、です」
「ん?そうなの?」
好きだと言っているようなものだ、私。
でも、電話の声とか超楽しみ!!
「オハナも教えろ」
私は、自分の番号を教えて、大事な紙をポケットに入れた。
宝物、だね。
6限目が終わり、私はあの場所へと向かう。
「オ~ハナ!」
ジャージ姿のマナ先輩が、体育座りをしている私の頭に手を乗せた。
「ジャージ珍しいですね」
「あ、このあとバスケ部と試合するんだよ。3年バカチームと」
照れ臭そうにそう言ったマナ先輩を見て、先輩の心の中を思い出す。
みんなより年上だってこと。
気を使ってしまうんだってこと。
「頑張ってくださいね!」
「おう、体なまってるからな。たまには動かさないと」
マナ先輩はポケットから紙切れを出した。
定規で切ったようなノートの切れ端。
「ケータイ番号。めんどくさいから、電話でいい?」
「え、はい!電話の方が嬉しい、です」
「ん?そうなの?」
好きだと言っているようなものだ、私。
でも、電話の声とか超楽しみ!!
「オハナも教えろ」
私は、自分の番号を教えて、大事な紙をポケットに入れた。
宝物、だね。