意地悪なあいつと同居生活♡
始まった同居生活
ピピピピピピ
朝5時半___
いつものように耳元でアラームが鳴る。
はぁ…起きなきゃ……。
なぜ私がこんな早く起きるのかというと、私と私の幼なじみ二人分の朝食を作らなければならないからだ。
幼なじみの裕也の両親は今、一年ぐらい海外に旅行に行っており、裕也のお母さんにしっかり食事をとらせるように頼まれている。私の両親もまた、朝早くから夜遅くまで仕事が忙しく、家にはいつも私一人。そのため、私が毎日裕也にご飯を作ってあげている。
するとドタバタとドアの向こうから階段を駆け上がる音が聞こえる。
お母さん…な訳ないよね?この時間ならとっくに仕事に行ってるはず…。
え…じゃあ…誰…?
徐々に自分の体が震えてくる。
そして、ついにドアが開かれた。
「あ、心愛!起きてたのね。」
「え…お母さん⁉︎なんでいるの⁉︎」
いつもなら既にいないはずのお母さんが部屋に入ってきた。
それに驚き、私は声をあげる。
「今日はちょっと話があるの。」
「話…?」
なんだろうと思いながらも私は一緒にリビングに向かった。