意地悪なあいつと同居生活♡
リビングのドアを開けると、私は呆然とした。
「……なんで、裕也がいるの?」
普段は私が起こさなければ起きないはずの裕也がソファに深く腰かけていた。
ダイニングには、お母さん同様、朝早くから仕事に行ってるはずのお父さんもいた。
状況が全く掴めないないまま、私はダイニングの椅子に座った。
「あの…状況が全くわからないんですけど……。」
おそるおそる聞くと、お母さんがやっと口を開く。
「心愛。貴女は裕也君のご両親が今海外へ1年間旅行に行っているのは知ってるわよね?」
「うん、知ってるよ。当たり前じゃん。だからいつも裕也のためにご飯作ってるんじゃん。それがどうかしたの?」
私は首を傾げて言った。