意地悪なあいつと同居生活♡
「実はね…私たちも海外旅行に憧れて、今日から1ヶ月間行くことになったの。それで、心愛1人にするのは心配だから、1ヶ月の間だけ裕也君の家で同居してほしいの。」

「え…ええええええ⁉︎」




いきなり何言い出すの⁉︎てか、今日からとか急すぎるでしょ‼︎



「てか旅行って!仕事は大丈夫なの?」



お母さんたち忙しいのに呑気に旅行なんていいの⁉︎



そう心配していると、お母さんが得意げな顔で言う。



「大丈夫よ。しばらく休暇を取ることになったから♪」




うそ……。




「そ、そんな裕也と同居なんて…私1人で大丈夫だよ‼︎留守番なんていつもしてるし!」




いきなりのことに、なんとか同居を避けようとするが…。




「ダメよ!たしかにいつも留守番してくれてるけど、それは朝から夜までの1日だけでしょ?私たちは1ヶ月この家に帰ってこないの。それなのに心愛を家にずっと1人にさせておくわけにはいかないわ。」

「でも…。」

「とにかく!もう決まったことだから、早く裕也君の家に行く仕度をしてちょうだい。」




ええええええ⁉︎勝手に決めないでよ!



「裕也君、心愛はドジだから迷惑かけるかもしれないけど、1ヶ月間よろしくね。」

「はい、ドジでバカですけど、任せてください。」




ちょっと!バカを付け足さないでよ‼︎





そう思いながらもふらふらと自分の部屋に戻り、裕也の家に行く準備を始めた。
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