僕ら同じ空の下。【短編】

でも月日が経つにつれ、
先生と私は話すことも少なくなっていった。

挨拶もなんとなくしにくくなって
しなくなっていった。


先生のクラスの前を通る度に
目の端で先生の姿を探していた。
でも先生はいつも何人かの女の子に囲まれ
楽しそうに笑っていた。

やっぱり担任や教科担当じゃなきゃ
話せないんだなぁって実感した。

住む世界が違う人のようにも感じた。

私が知ってる先生じゃないみたいだった。


それでも私は諦めることが出来なかった。
だから私なりに頑張って
挨拶したり、自主勉強して先生にノートを
提出したりした。

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