青空に響く歌
それから私たちは、冷たい視線を浴びながら教室へと入っていった。


騒ぎが薄れてきた頃に、星野くんはやってきた。


私のせいで、星野くんまで言われてしまう。


そう思った。


だからできるだけ彼を避けようとした。


「どうした?」


「ううん、何でもない・・・。」


「そっか。」


そう言うと彼はすぐに離れていった。


いつも話す昼休みも私は屋上に行かなかった。


彼を巻き込むのはもう嫌だ。


そう思ったからだった。
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