青空に響く歌
クラス中、いや、学校中では私の悪い噂が広まっていた。


私が星野くんを騙して独り占めをしているとか、そんな真実でもないことを広めている人が居る。


その噂がとうとう彼の耳にまで入ってしまった。


「お前、俺を騙してたんだな。いい人を装って俺に近づこうとしたのか。」


「違うよ、星野くん!」


「そうよ!星奈がそんなことするはずないでしょ!?」


「黙ってて。今天川としゃべってるんだ。」


有紀寧は黙り込んだ。




「お前とはもう友達じゃない。」




そう言って彼は教室を出て行ってしまった。
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