青空に響く歌
私はしばらくその場に立ち尽くしていた。


すると・・・


「あれ、どうしたの?天川さん。」


そこへ入ってきたのは西園姫華だった。


「何か、星野くん怒ってたみたいだけど。」


まるで何も知らなかったような顔で話しかける彼女。


「あんたね、いい加減にしなさいよ!あんたのせいで星奈が困ってんの!」


そう言って掴みかかる有紀寧。


「何よ。そんなこといいながらあんたは一度も天川さんを守れてないじゃない。」


そう言われると有紀寧は黙り込んでしまった。


教室には異様な空気が漂っていた。
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