青空に響く歌
星野くんはあの美形だけあって入学早々女子たちに囲まれていた。


「ねぇねぇ、星野くん!歌聴かせて欲しいな。」


「歌って歌って!」


女子たちは口々にそう言うが、


彼は相変わらず窓の外を見ている。


「ねぇ、星野くん!」


「うるさいな・・・あっち行ってくんない?」


冷たい態度に今までキャーキャー言っていた女子たちの間は静まり返った。


そしてまばらに離れていく。


私は思った。







この人とは仲良くなれない







ってね。
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