青空に響く歌
入学して1週間経った。
私もこのクラスに慣れ始めていた。
友達も少しずつ増えてきた。
有紀寧ちゃんのテンションは相変わらずだけど。
そんなある日の昼休み。
「星奈、お弁当一緒に食べよ!」
「うん。」
机をくっつけてお弁当を開く。
「うわぁ、星奈のお弁当美味そう!」
「そうかな。」
「もしかしてもしかして、手作りなのかな?」
ニヤニヤしながら聞いてくる有紀寧ちゃん。
「そうだよ。あまり上手じゃないけど。」
「何言ってんの!充分上手じゃない!この卵焼き食べてもいい?」
「もちろん。味は保障できないけど。」
「いただきまーす!」
有紀寧ちゃんは女子とは思えないくらい大きく口を開け一口でその卵焼きを食べた。
本当に私はこの子の性別を疑う時がある。
「どう・・・かな?」
「うっま!すごく美味しい!」
「よかった。でも、有紀寧ちゃんのお弁当のほうが美味しそうだよ?」
「星奈、うちら友達なんだからちゃん付けしなくていいよ。」
「じゃあ、有紀寧?」
「そう!」
嬉しそうに微笑む有紀寧。
「っと、この弁当ね、実は私が作ったの!」
「へぇ!美味しそう!食べてもいいかな。」
「どうぞどうぞ!」
「いただきます。」
有紀寧の卵焼きを一口食べる。
甘すぎない程よい甘さだった。
「美味しい。」
そう言うと彼女は急に申し訳なさそうな顔をし始めた。
「どうしたの?」
「いや、その・・・作ったっての嘘。実はお母さんが・・・。」
だんだん小声になっていく有紀寧。
「何か、そんな笑顔で美味しいって言ってくれたからすごく罪悪感しかない。」
「全然気にしてないよ?でも有紀寧のお母さん、すっごく料理上手だね!美味しかったですって伝えておいてね?」
「もう、本当星奈大好き!」
そう言って彼女は私に抱きついた。
昼休みが終わる5分前。
有紀寧とテレビの話で盛り上がっていた時、5分前にも関わらず誰かが教室を出て行った。
あのクールな美少年(私が勝手に付けてる名前だけど・・・)だった。
私もこのクラスに慣れ始めていた。
友達も少しずつ増えてきた。
有紀寧ちゃんのテンションは相変わらずだけど。
そんなある日の昼休み。
「星奈、お弁当一緒に食べよ!」
「うん。」
机をくっつけてお弁当を開く。
「うわぁ、星奈のお弁当美味そう!」
「そうかな。」
「もしかしてもしかして、手作りなのかな?」
ニヤニヤしながら聞いてくる有紀寧ちゃん。
「そうだよ。あまり上手じゃないけど。」
「何言ってんの!充分上手じゃない!この卵焼き食べてもいい?」
「もちろん。味は保障できないけど。」
「いただきまーす!」
有紀寧ちゃんは女子とは思えないくらい大きく口を開け一口でその卵焼きを食べた。
本当に私はこの子の性別を疑う時がある。
「どう・・・かな?」
「うっま!すごく美味しい!」
「よかった。でも、有紀寧ちゃんのお弁当のほうが美味しそうだよ?」
「星奈、うちら友達なんだからちゃん付けしなくていいよ。」
「じゃあ、有紀寧?」
「そう!」
嬉しそうに微笑む有紀寧。
「っと、この弁当ね、実は私が作ったの!」
「へぇ!美味しそう!食べてもいいかな。」
「どうぞどうぞ!」
「いただきます。」
有紀寧の卵焼きを一口食べる。
甘すぎない程よい甘さだった。
「美味しい。」
そう言うと彼女は急に申し訳なさそうな顔をし始めた。
「どうしたの?」
「いや、その・・・作ったっての嘘。実はお母さんが・・・。」
だんだん小声になっていく有紀寧。
「何か、そんな笑顔で美味しいって言ってくれたからすごく罪悪感しかない。」
「全然気にしてないよ?でも有紀寧のお母さん、すっごく料理上手だね!美味しかったですって伝えておいてね?」
「もう、本当星奈大好き!」
そう言って彼女は私に抱きついた。
昼休みが終わる5分前。
有紀寧とテレビの話で盛り上がっていた時、5分前にも関わらず誰かが教室を出て行った。
あのクールな美少年(私が勝手に付けてる名前だけど・・・)だった。