青空に響く歌
「何よ、これ!」


有紀寧は掲示板の新聞を剥がした。


「こんなデタラメ書くのは新聞部しかいない。」


そう言って近くにいた新聞部の2人を捕まえては問いただした。


「これ書いたのあんたたちでしょ。」


「そうだけど・・・。」


「いくらネタがないからってこんな嘘、書いていいと思ってんの!?」


「ち、違うよ。僕らはただ言われたとおり書いただけ・・・。」


「おい、それは言わない約束だろ!」


1人がそう言うともう一人は焦って止めに入る。


2人は焦ったように顔を見合わせていた。


「どういうこと?これも誰かの指示で動いたってことよね。」


「・・・。」


2人は黙っていた。


「言わないつもりなら二度と書けないように、両腕折るわよ?」


さすがにビビったのか、慌てて、


「ごめんなさい!言います!3組の西園さんだよ!」


西園姫華(にしぞのひめか)。


完璧なお嬢様。


学校一の美人だと言われている。


確かに可愛いが性格がすごく悪いんだ。
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