やっぱり俺のお気に入り
「未来、今日一緒に帰れねぇ。ゴメンな」



「え?そうなんだ・・・分かった。でも、なんで??」



未来の部活のない火曜日は一緒に帰る俺と未来。



「ん?あぁ、ちょっと英語の時間寝てたらさぁ、それがバレて氷川(ひかわ)に呼ばれてんだ。多分、補習かなんかになると思うから先帰ってろよ」



付き合ってから初めてつく『嘘』



これは未来のための『嘘』だと自分に言い聞かせながらついた『嘘』であり『言い訳』だ。



「うん。分かった・・・じゃあ金曜は絶対一緒に帰ろうね」



次に未来の部活がないのは金曜日。



「おう!!ゴメンな、未来」



未来は少し残念そうな顔をして小さく頷いて手を振った。



なんとなく残る『罪悪感』



居心地の悪い気持ちが俺を包み込んでいた。




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