やっぱり俺のお気に入り
未来のクラスが舞台での出番を終える。



拍手の嵐とはこういうことをいうんだな。



割れんばかりの拍手に包まれる未来達。



それは幕が降り未来達の姿が見えなくなってもしばらく鳴り止まなかった。



続いて俺のクラスも無難になんとか合唱をこなした。



「未来ちゃん、スゴクね??やっぱ、お前は女を見る目があったんだな!」



裕輔はまだ興奮ぎみに俺に話しかけてくる。



未来がスゴイとか?



俺が見る目があるとか?



んなの・・・俺以外・・気付かなくていい。



未来のことは俺が分かっていればそれでいいのに。



なんだか嬉しいようでいてそうではないような気分。



俺だけでいい。



未来をこうして愛しく想うのは俺だけでいい。



今までもこれからも俺だけで・・・・・。



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