やっぱり俺のお気に入り
俺が教室に戻ると事情を何も知らない裕輔が、



「何??青山に呼び出しとかどうしたん??」



と、聞いてきた。



裕輔には悪いが今はその質問にすら答える気分じゃねぇ・・・・・。



「うせぇっ・・・裕輔には関係ねぇだろっ」



と、裕輔を睨み付ける俺に、



「ちっ、怖っ・・・」



裕輔はそう言ってその場から離れていった。



青山・・・・・。



さっきの青山の表情が目に浮かぶ。



浮かんでは消え、浮かんでは消えていくあいつの俺を見る目。



ちくしょう・・・・・。



未来の気持ちは俺にある。



それは実感出来ているのになんだかイヤな予感がしていた。



自信ありげなあの青山。



いったい何が言いたかったんだろう??



単なる青山の未来への片想い・・・・・。



・・・・・だよな?だって、そうだよな?



未来は俺の彼女なんだから。



なのにどうしてこんなに俺が不安に、心配になるんだよ・・・・・。










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