やっぱり俺のお気に入り
「さぁ、どうぞ!雨宮君も遠慮しないで食べてね」



テーブルの上には沢山の料理が並んでいた。



「ちょ・・っと・・・お母さん、作り過ぎじゃない??」



未来は呆れたようにつぶやく。



未来のお母さんの横には青山が座っていてこっちを見ている。



そして青山は俺と目が合ったことに気付くと、



「雨宮!お前は知らないだろうが、未来のお母さんの料理は美味しいんだぞ。まっ、未来の作った料理も最高だけどな。って言っても、雨宮はまだ未来の手料理は食べたことないんだよな??」



と、言いやがった。



それって明らかに『自分は未来の手料理食ったことがある』って俺に言いたいんだろ??



「ホントに美味しそうですね。お昼ご飯、いただいていいんですか??ありがとうございます」



俺はそんな青山の言葉には答えることなく、未来のお母さんに向かってわざとらしいくらい爽やかな笑顔で頭を下げた。



「ホントに雨宮君ったらカッコイイのね。未来が憧れるのも分かるわぁ。さあさあ、どんどん召し上がれ!」




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