やっぱり俺のお気に入り
「キャ~♪雨宮君じゃん~!!」



「マジ、マジ??ぅわぁっ、カッコイイ」



「龍斗君♪こっち見てくれないかなぁ??」



そんな声が聞こえてきても、俺は慣れている。



何も動かない感情。



動揺なんかしねぇし、顔色ひとつ変わらない。



適当な笑顔を返せばそれでOKだし。



でも・・・・・



「ねぇ~未来ちゃ~~ん。未来ちゃんってばぁ~また歌ってくれよ。未来ちゃんの歌、聴きたいよぉ♪」



「あれ、あそこにいんのって平岡さんじゃん~!」



「未来ちゃん見っけ!!」



男達の声に戸惑う未来。



俺と違って、騒がれるのには全く慣れていない未来。



そんな未来は恥ずかしそうに真っ赤な顔して俺を待っていた。



俺が未来に近づくと、その声の奴らは



「ちっ・・・やっぱ、龍斗と待ち合わせかよ・・・・・」



と、面白くなさそうにいなくなっていった。


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