やっぱり俺のお気に入り
一度俺から逸らされた視線はすぐには元に戻らなかった。



どうして・・・・・??



「なんかさ、テスト前から未来、変じゃね??なんかあんなら俺に言えって。俺達付き合ってんだぞ・・・ちゃんと言えって」



なぁ、未来・・・・・



イライラする思いに似た感情が俺を支配していく。



「そんな事ないよ・・・」



「テスト、平均点取れなかったら別れるとか、なんでそういう発言するわけ??俺に未来はどうしてほしいの??別れたいの??なんなんだよ。はっきり言えよ」



一度口にするとあふれ出す言葉は止まらない。



「別れたいなんて思ってないよ」



小声でか細い声。



そしてうっすらと涙目になる未来。



違う・・・・・泣かせたい訳じゃねぇ・・・・



けど・・・・・教えてほしいんだ。



「じゃあ、説明しろよ!俺の何が不満??俺は未来に不満なんてなかった・・・けど・・・今のお前は・・・分かんねぇ・・・説明して・・くれよ・・・っ・・・未来の言葉で、未来の口から・・・・・」

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