やっぱり俺のお気に入り
「・・・・・/////・・・・・!!」



照れて真っ赤に染まる未来の頬。



「はい、これで機嫌直った??」



一瞬だけ触れた軽めのキス。



重ねた未来の唇からはプールの塩素の香り。



「んもぉ~!龍斗ぉ・・・誰か見てたらどうするの??」



両手で頬を押さえながらうつむく未来の仕草が可愛い。



「さっ、帰ろうぜ。話もあるし」



「話??・・・何??何??」



不安げな表情に変わる未来に俺は笑顔で、



「あぁ。後で話すから。別に変な話じゃねぇよ?」



そう言って右手を差し出した。



俺の手に未来の小さな左手が重なる。



俺はしっかりとそんな未来の手を握って外へ出た。



「うっ・・・寒みぃ~なっ」



「うん・・・」



「もうすぐ冬休みかよ。早え~よな」



「ね、龍斗といると時間が過ぎるのも早い気がするし・・・」



冷たい風が吹き付けて未来の髪をそっと揺らす。



「そっか・・・そうかもな」



クリスマス・・・・・ね。

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