やっぱり俺のお気に入り
未来が変えてくれた色々なことが崩れていく。



未来がそばにいてくれたら、何もいらないのに・・・・・。



今の俺から未来はどんどん離れていくようだった。



未来だけを見ていた俺。



ホントは他の女なんていらねぇんだ。



なのに・・・・・それなのに・・・・・



俺は弱い。



最低だ。



たいして話したこともない女の手を引いて、



時には肩を引き寄せ、女も俺に寄り添う。



「龍斗って平岡って子と別れたんだよね?あの子、全然学校来てないんでしょ?龍斗より仕事を選んだってことでしょ?最低だよねぇ」



「はっ??そんなん、どうでもいいじゃん・・・それよりさ・・・」



グロスをベットリと塗った女の唇をキスで塞ぐ。



「んっ・・・・ぁ・・」



女の甘い声とベトベトした感触に嫌気がさす。



俺が欲しいのはこの唇じゃねぇ・・・・・。



こんなキス・・・何も感じねぇよ。




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