やっぱり俺のお気に入り
18☆☆☆やっぱり俺のお気に入り☆☆☆
「未来・・・」



「龍斗」



真っ白な壁。



沢山の花で彩られた椅子。



流れるパイプオルガン。



透き通るように透明な空気。



漂う花々のいい香り。



そして・・・・・



その中を・・・・・俺の大好きな人。



お父さんとともにゆっくりと俺のほうへ歩み寄る未来。



歩くのはバージンロード。



優しい眼差しで見守る家族や友達。



その温かかな眼差しは俺達に向けられている。



未来の手がお父さんから俺へとゆっくりと渡される。



「娘を頼むな・・・雨宮君」



微かに目に涙を溜めた未来のお父さんがそっと俺につぶやいた。



「はい」



俺はそんなお父さんに向かって、返事をした。
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