やっぱり俺のお気に入り
高校を無事卒業した後、仕事に専念した未来。



仕事は順調で、最近では自分で曲なんかも作ったりしている未来。



もうすぐまた新曲が出る予定だ。



仕事を誇りに思い、生きがいにも感じている未来。



俺はその隣でずっとそんな未来を見てきた。



そして俺は今、大学に通いながら、雑誌のモデルの仕事をしている。



高校を卒業し、すぐに始めたモデルの仕事。



最近では大学との両立も難しいほど忙しい。



未来と俺の結婚。



俺はまだ学生。



周りでは反対意見なんかも多くて、今日を迎えるのも楽なことではなかった。



早すぎる結婚・・・・・ってね。



でも俺は少しでも未来と一緒にいたい。



それは未来も同じだったから。



答えは決まっていたんだ。



「少しでも未来と一緒にいたい。結婚しよう・・・」



それが俺が出した答え。



「あたしも・・・あたしもね、そう思ってた。結婚したい・・・」



俺のプロポーズに嬉しそうにうなづきながら、



未来の出した答えも同じだったんだ。
< 273 / 296 >

この作品をシェア

pagetop