やっぱり俺のお気に入り
この先どんな事が待ってるか分かんねぇけど・・・・・



未来となら俺は俺らしくいられる。



そう思えるのは未来のおかげなんだ。



「あ、そうそう。昨日発売の雑誌・・・表紙が龍斗だったから思わず買っちゃったぁ」



「俺だって未来の名前が載ってる音楽雑誌はすべて買ってる・・・」



「じゃあ、あたし達、お互いがお互いのファンだね」



「あぁ、そうかもな」



未来が笑って、俺も笑う。



俺が笑うことが出来るのも未来がいるから。



こうして二人笑いあって、



求め合って、いつまでも愛し合えるから。



俺と未来なら・・・・・



どこまでも一緒に・・・・・。



「でもどうして龍斗はあたしみたいな子と付き合ってくれたのかな?前からずっと聞きたかったの」



「はぁっ??」



「だって、龍斗はモテるから女の子なんて選び放題だったくせに・・・なんであたしだったのかなって・・・いつも心のどこかで疑問だったんだ」



「ふ~~ん・・・そんな事考えてたの??知りたい??」



「うん。知りたいよ」



「そりゃあ・・・答えはひとつだな」



「??」



「それは・・・未来が俺のお気に入りだったから・・・」



「お気に入り??」



「そっ、お気に入り!」



俺はそう言って未来を引き寄せ、強く抱きしめた。





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