やっぱり俺のお気に入り
これ以上の勇気はもうないって思うくらい、



ドキドキしながら書いた手紙を、



そっとあなたの下駄箱へ。



あたしにもあったんだ。



こんな行動力。



自分でも不思議。



読んでもらえないかもしれない手紙。



それでも、あなたとの『つながり』が出来たようで、



そう思うだけでなんだか嬉しかった。



放課後。



忘れ物を取りに教室へ戻ろうとした時、



隣の教室にあなたがいた。



気持ちよさそうに眠っているあなたに、



あたしはそっと声をかけた。



チャンスは今しかない!って思ったから。



ゴメンね・・・・・あなたの眠りをジャマしてしまったよね。







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