やっぱり俺のお気に入り
なんであたしを誘ってくれたの??



自転車を押しながら、あなたの背中に問いかける。



一緒に帰るなんて嘘みたい。



歩きながら、あなたはあたしだけに微笑みかけてくれた。



少しの時間だけでも二人でいられる・・・・・。



信じられないくらい、あたしにとっては幸せな時間。



二人で寄った公園。



ドキドキが止まらなくて、呼吸まで苦しくなりそうだった。



帰り際、あなたはそんなあたしをそっと引き寄せ抱きしめた。



あなたの態度に驚いて・・・・・



あなたの腕の中にそれ以上いたら、



あたしはどうなってしまうのか、



分からなくて・・・・・



分からないことが怖くて、



力までぬけてしまいそうだったから、



あたしはその場から立ち去るしかなかった。



好きって気持ちは切ないね。



好きだから分からない。



あなたの本音も知りたいのに、



知るのも怖いと思ってしまう。




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