やっぱり俺のお気に入り
俺は中を開けることなく、手紙をクシャっと丸め鞄へと放り込んだ。



こんな手紙をもらうのも、呼び出されて告られるのも、何の新鮮味もない。



嬉しくもないし、俺の感情はひとつも動かない。



いったい、俺のどこがいいんだか・・・・・。



「龍斗、おはよう♪」



「龍~!」



俺のため息は周りから聞こえる声にかき消されていく。



なんで俺がモテるのか・・・・・?



男友達はみんな首を傾げる。



でも決まってこう言う。



『顔だろ?顔!!性格は最悪でも顔が良ければ女は寄ってくんだよ!!』



男友達から見ると、俺って奴は男として最低な分類に入るらしい。



まぁ、そうかもなって思うところもあるけどな。



でも、見た目がいいとか言われても俺には全然実感はねぇんだけどな。
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