やっぱり俺のお気に入り
そうだよ・・・・・この女の言ってるとおり。



俺は女に本当の心なんか見せない。



心の底から笑うなんて俺にはあり得ない。



でもそんなの誰も今まで気付くことなんかなかった。



それでいい。そっちの俺の方が気楽でいい。



そう思ってんだよ。



なのに・・・・・



なんなんだよ・・・・・この女。



ただの『地味女』だろ?



黙ってろよ・・・・・。



そんな事・・・・・俺に言うな・・・・・。



「無理しなくても・・龍斗君は素敵です。もっと自然に笑ってほしいんです・・・・・でもこんなこと、あたしが言える立場じゃないって・・・・・それで手紙に・・・」



いいんだ・・・・・俺はこのままでいい。



今だって適当なこんな毎日にもう慣れている。



これでいいんだって思ってる。



なのに・・・・・



「ホントの龍斗君でいいんだと思います。本音を言って、みんなに伝えることも大切ですよ・・・」



そんな風に・・・・・



俺の心の中に入ってくんなよ・・・・・。



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