やっぱり俺のお気に入り
でも涙をいっぱい溜めた平岡未来の顔が俺の頭の中から離れずにいた。



その表情を思い出すとなぜか心の奥の方がズキっとするような感覚になった。



笑顔より・・・・・泣き顔が浮かぶ。



その表情が浮かび続けた。



とにかく・・・・・会って話してみるか・・・・・。



次の休み時間、俺は隣りのクラスを覗いて、適当に目が合った女に声をかけた。



「平岡さん、呼んでくれないかな?」



「きゃ/////雨宮君!!・・・・・え?未来に用なの??」



そう言って、一瞬不思議そうな顔をして、



「未来~!雨宮君が呼んでるよ」



と、大きな声で平岡未来を呼んだ。



おいおい・・・・・みんながこっち向いてるよ。



何もそんな大きな声出さなくても聞こえるだろうが・・・・・。




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