やっぱり俺のお気に入り
あちこちから視線を浴びながらも、俺は何食わぬ顔で待った。



すると、教室の窓側の席で本を読んでいた平岡未来が俺の方を見た。



重なる視線。



でもその次の瞬間には完全に俺から視線を外した平岡未来がいた。



・・・・・え?



そしてそのまま気付かなかったかのように読書を続けている。



・・・・・これって・・・・・避けられてる??



「未来ってばぁ・・・雨宮君がせっかく呼んでくれてるのに・・・・・」



俺はただ話がしたかっただけなのに・・・・・



やっぱ・・・・・怒ってんだ。



女に避けられるとか、ムシられるの・・・・・初めてだからなのか?



なんかすげぇ・・・・・ショック受けてんじゃん、俺。







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