やっぱり俺のお気に入り
「えっと、あの・・・ビックリしすぎて・・・あたし・・・すぐに返事なんか・・・出来ません・・・」



「じゃあ、待つよ」



だから・・・・・怖がらないで・・・・・



震えないで・・・・・こうさせて。



そっと俺は平岡未来を抱き寄せた。



抱きしめさせて・・・こうしていたい・・・。



そっと、そっと。



俺が手に入れたいもの・・・・・。



それがお前なんだって実感させて。



こんなにも自分が臆病なことに気付いたよ。



知らなかった臆病な自分。



また腕の中からお前が逃げ出しそうな気がして不安になんだ。



でも今・・・・・こうして俺の腕の中で黙って俺に包まれているから・・・・・



少しは・・・・・ほんのちょっとは・・・・・期待してもいいのか?って・・・・・



そう思う俺の心の中はこんなにもドキドキしてるんだ。


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