やっぱり俺のお気に入り
「美由紀、ちょっと・・・」



俺が呼ぶと嬉しそうに駆け寄って来た美由紀。



でもすぐ俺の表情を見て、何か察したのか顔色が変わった。



「龍、どうしたの?何?」



「美由紀、俺に何か言うことない?」



「え?・・・・・何?・・・何のこと?」



俺を真っ直ぐ見ない美由紀の様子に確信する俺。



何か隠してる??



やっぱり・・・・・



「平岡未来のことだよ」



美由紀・・・・・だな。



「知、知らないよ。ってか何よ。龍、怒ってるの??意味分かんない・・・・・」



「分かるだろ?何、言った?平岡未来に何か言っただろ?」



俺の言葉に困ったような泣きそうな顔の美由紀。


< 70 / 296 >

この作品をシェア

pagetop