やっぱり俺のお気に入り
「誰かに何か言われたら、いつでも俺のとこに来て。絶対俺に言えよ。なっ」



そう言いながら、未来の教室前まで送った。



・・・とはいえ俺も隣りのクラスなんだけど。



今まで未来のことを知らずに過ごしていた俺。



でも未来は違っていた。



その間も未来は俺のことを見てくれていたから。



「分かりました・・・ありがと・・・」



そう言いながら、繋いだ俺の手を放す未来。



離れた手がなんだか寂しく思えるのは俺だけ??



教室の中はもう俺達の噂でいっぱいなのだろうか??



俺と付き合うことで未来が他の女達に何を言われるかも・・・・・



それはなんとなく予想していたから



『俺が守る』



そう強く思っていたのに・・・・・俺の想像以上のことが未来に・・・・・



俺の考えが甘かったこと・・・・・俺はこの時点で気付くべきだったんだ。













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