ふたりはすこし、狂ってる【短編】
2,Aと彼
彼は、過去に彼女を亡くした。
亡くしたと言うより、殺した。
自分の手で、彼女の首を絞めて。
今の彼も、その時から何も変わっちゃいない。
「ねぇ」
「なんだい?」
「また、殺す気?」
「さぁ、それはどうかな。僕の愛が、最大になったら、殺すかもしれない」
「前の時も、彼女への愛が最大なったから殺したの?」
「ああ、勿論」
「相変わらず、狂ってるのね」
「君こそ、変わらないね。…もう一度聞こう。死こそ、最大の愛だと思わないかい?」
「思わないわ。絶対にね」
ああ、おかしい。
亡くしたと言うより、殺した。
自分の手で、彼女の首を絞めて。
今の彼も、その時から何も変わっちゃいない。
「ねぇ」
「なんだい?」
「また、殺す気?」
「さぁ、それはどうかな。僕の愛が、最大になったら、殺すかもしれない」
「前の時も、彼女への愛が最大なったから殺したの?」
「ああ、勿論」
「相変わらず、狂ってるのね」
「君こそ、変わらないね。…もう一度聞こう。死こそ、最大の愛だと思わないかい?」
「思わないわ。絶対にね」
ああ、おかしい。