ストロベリーショートケーキ【第2話】甘いキス
結局、私はその場に座り込んで、途方に暮れる事しかできずにいた。


サラサラと音をたてて、オレンジ色の小川が流れているのをじっと見つめる、、、


「あっ、黒砂糖…」


そう、トラックとぶつかったのは私だけじゃなく、


もう一人、パティシエの男が居たんだった…


あのパティシエもここに居るんじゃないかと思った私は、


大きな声を出して、黒砂糖と何度も名前を呼んでみた


しかし、全く返事がなく、ただサラサラと小川が流れる音しかしなかった。


はぁ、と大きな溜め息をこぼしながらうなだれている私…
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