黄色い春 1話
「いちについて、よーい、(バン!)」
いよいよ始まった。1走者目、2走者目と走り終え、叶斗がバトンを貰った。
1走目2走目で1位と距離がかなり離れたまま、全速力で走った。逞へのバトンパスを、なんなく渡せた叶斗は力尽き、体をふらつかせながら待機場所まで歩いて逞の姿を見ながら心の中で応援した。
逞はそのバトンを強く握りしめ、叶斗が詰めてくれた1位との距離をぐんぐん縮めた。
1位からゴールまでのこり20m、
逞の距離、1位から10m、
もうあまり勝ち目はないと、その時、1位の選手が躓いた、その隙を狙い、逞はこれまでにないくらい全速力で走った。見事1位になった。観客は盛り上がり、逞は倒れ込みながらも喜びの歓声を叫んだ。
体育大会の総合結果は2位になったものの、D組にはすごい成績を持った。
そして体育大会の日は幕を閉じた。
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