黄色い春 1話
幼馴染み
今日の一時間目から四時間目がおわり、昼
食に入った。
「席、いい?」
と物静かにそう喋る逞の姿があった。何故かは知らないがとりあえずうなずいた。と、思っているうちにもう一人
「ここ座ってもいいかな!」
と、海由が来た。引っ越してきて早々初日で自分の周りには自分を含め、4人も昼食を一緒に食べる人ができた。
「叶斗、俺に覚えある?」
いきなり逞がそう口に出した瞬間、海由もそれに便乗して、
「そうそう!私たちに覚えある?」
自分は懐かしい覚えはあるが、何がなんだかわからなかった。
「ほら!保育園のときいっしょだった!」
保育園のとき、自分はこの地区の近くにはいなかったはずだった。
「私たち!ここに偶然引っ越してきたのよ!ほら、3人でたくーとか、かなとーとか、言った仲じゃない!」
やっと思い出した。この2人は保育園の時、退屈にしてた俺を見て、一緒に遊んでくれた2人だということを。
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