黄色い春 1話
そして体育大会当日をむかえた。
同じクラスのやつが二人、休みということで、運動神経抜群の逞と何故か知らないが俺が選ばれた。
「たくまぁー、100m走と800mリレー、頑張れよ」
「あぁ、叶斗、俺にちゃんとバトン渡せよ」
俺と逞は800mリレーの第三コースとアンカー、第四コースの役割に回されたのだ。そして体育大会が始まった。
「よーい、、、(バン!)」
「さぁ!いよいよ始まりました!トップバッターは100m走です!」
始まりの音とナレーターの声と共に第1走者が走り出す。
女子が最初に走り、男子が最後に走るという順番だ。
いよいよ2走目に朱里が走る。
「よーい、(バン!)」
なかなかいいペースで走り、4位中2位になった。それに続き海由も走った。4位中最下位という結果になってしまったが、一生懸命走っていた彼女に、
「どんまい!」「まだ次、あるから!」
と、励ましの言葉を皆がかけた。
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