カノジョとカノジョ
『ゴミ捨て係』初めの日


あいにく七星は、風邪をひいて学校を休んだ。

代わりに由美先生が手伝ってくれた。

由美先生が言った。

「名前は？」

「私の名前は、杉田 美咲です。」

「美咲ちゃんかぁ…可愛い名前だね」


私は、何と答えて良いか分からずに ニコッ と笑った。


「ねぇ、みさっきーって好きな人、いる？」

「好きな人は、いませんよ！てゆうか、男子に興味がないんです！
…なんで私のあだ名を知ってるんですか！？」

この時にはなぜ好きな人がいるかを聞かれる理由は分からなかった。

「勘だよ！あだ名で読んじゃ、ダメ？ 」


「そんなことないですよ。由美先生にあだ名で呼ばれて、嬉しいですし」


「ホントぉ！ありがと♡じゃあ、お返しをしなきゃね♪」


そう言って由美先生は、ゴミをおいて私の手をぐいぐい引っ張って体育館裏に連れていった。
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