カノジョとカノジョ
今日は、バレンタイン。

学校でこそっと皆、チョコを渡している。

私もその中の1人だ。

放課後、由美先生から声をかけられた。


「チョコ、作ったんだ!みさっきーにあげるよ!」


もらったのは、ハートの形をした手作りクッキーだった。


「実は、私もなんです!」

そう言って私もチョコを渡した。


「みさっきーのチョコ、美味しそう!いただきま〜す♡」

「えっ!ちょっと…由美先生?!」

「あっ!メッチャ美味しいじゃん!みさっきーも食べる?!」

「いや…大丈夫です…」

「遠慮しないで!あ〜ん」

「えっとぉ…あ〜ん…」

「美味しいでしょ!?」

「はい、美味しいです!」

「じゃあ次は、私が作ったのを食べよっか!」

「まだ食べるんですか!?」

「良いでしょ!あ〜んっ!」

「あっ…あ〜ん!」

「あぁっ!みさっきー、照れてる?可愛い!可愛いすぎて困る〜」

「いゃあ…困られても、私も困るんですけどぉ…」

「ヤバイ…可愛い…可愛いすぎる…」

「あああぁぁっ!もう下校時間が過ぎてる!バイバイ、由美先生!」

「みさっきー、バイバイ!」


『バイバイ、リア充な私…』なんてこの時はいちいち思ってたな…。


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