After -deconstruction "God Ideology"
 「そろそろ,雷神と生神を捜さないといけないな.

 さっさと…」

「あ,ああ,そうだね.」

カエル族ではなくなったのは,それから長い時間ではなかった.

「でも,そういえば,雷神ってどんなやつなんだ?

 何も聞いていないじゃないか.」

火神は言い立てた.

「でもさ,この前ひけーこんにミナトシティに行ったって言ってたじゃないか.」

「あ,あれはな,…それより,おまえたちのほうはどうだったんだ?」

火神はしどろもどろになっているのは明らかだった.

「んー,動きが以上に速いんだってさ.

 実際はどんな人かはわからない.

 僕の水神で血統,君の火神で指輪,っていうように,雷神は素早いんだって.

 生神についてはひけーこんは何も言っていなかった.」

水神はわざとだったのか,そうではなかったのか,いつものように何事もなく応えていた.

「それじゃあ雲を掴むような話じゃないか.

 よくおれたちは捕まったもんだ.」

火神はやりどころのない怒りを水神にぶつけた.

辺りにのんびりしているカエル族の人々の視線を集めてしまった.

「とりあえず,ここを離れようよ.」

珍しく水神が抵抗する火神の背を押して湖から離れていった.
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